食べもの変えたら、人生変わった。1

 

わたしはいま、お料理教室をやっています。

お肉やお魚、卵や乳製品を使わない、植物性の素材だけで作るヴィーガンの野菜料理教室です。

 

もともとはお肉もお魚も、当たり前に食べていました。

お酒も飲んでいましたし、タバコもバリバリ吸っていましたし、いまとはまったく正反対の、とても不健康な夜型の不良生活者でありました。

 

そんな私が食を変えたのは、うつがきっかけです。

いまから13年ほど前の事です。

 

その前の10年近く、わたしはひきこもりをしていました。

その間に、だんだんとうつがひどくなって、いよいよどうしようもなくなって、途方に暮れて、知り合いのつてを経由して、あるヨガ道場で療養させてもらう事になりました。

そこのお食事がお肉・お魚御法度だったのですね。

 

生まれてはじめての食に制約をもたされる生活です。

とてもストレスでした。

そこで食事当番の役を授かりました。

毎日、朝・昼・晩、食事を作らなければなりません。

お肉もお魚も使えない。となると、どんな食事を作ればいいのかまるで見当がつきませんでした。

だから、最初の頃は、お肉の替わりに干し椎茸を使った「肉なし肉じゃが」とか、ひき肉の替わりに大豆を使った「肉なしカレー」とか、既存のお料理から肉を抜く、という発想で作っていました。

 

でも、そういう考えで作ったお料理というのは、おいしくなくもないのですが、どこか満足感に欠くのですよね。不満が残るのです。

 

で、ある日、一体全体、植物性の素材だけでおいしいお料理というものは作れないものなのか、何かいいお料理本でもないかと道場の本棚を漁っていたら、一冊の本に遭遇しました。

それがマクロビオティックの本でした。

 

いま現在、私はマクロビアンではありません。

ベジタリアンでもありません。

普段の食事をならせば、ベジ率90%くらいだと思います。

お魚やお肉はたまに食べますし、バターや卵を使ったスイーツもいただきます。

ほぼベジラインを続けている感じです。

 

ただ、その日を境に、食事を玄米・菜食にガラリと切り替えたら、わたしのうつは良くなりました。

うつは食べもので良くなります。

そして、食べものを変えて、人生と運命は大きく変わりました。

 

好きな仕事しかしない、と決めたら、好きな仕事しかしないで済むようになり、週休3日で行くと決めたら、意外とそれで行けているのですよね。

そのペースは10年以上、持続しています。

不思議です。

そんな不思議について、これから書いていきたいと思います。

 

よろしくおつきあいいただけましたら幸いです。