お料理教室で第1回目のワークショップを開催しました。
柚子こしょう。
「家で作れるんですか?」と、驚かれるので、
「作れますよー!」と相手の意表をつくのもおもしろく、第2回目も近々開催する予定です。
実家の長崎では、基本、家で作るもの。
祖母も母も作っていました。そういう家は、今でも多いです。
九州ローカルの柚子こしょうが全国区になって久しいですが、
いつも家に売るほど、というとおおげさですが、物心ついた時から戸棚に常備されていて、それがないときはなかったので、格段、ありがたみを感じることもない、当たり前の存在でした。
好きな人はものすごく好きみたいですね。
ワークショップでは、作り立ての柚子こしょうを薬味に、
胡麻油で揚げた精進揚げの天ぷらうどんを作って、わしわしと頂きました。
うどんは、九州の五島うどん。
だしはお昆布だし。
いくらでも食べられる感じでしたね。
天ぷらはなす、舞茸、さつまいも。
それから、たまねぎと人参のかき揚げ。
葉つきの人参があったので、人参葉を揚げた天ぷらがおいしかったです!
こういうの、ちょっとしたパーティーなんかやって楽しんでも、いいですね。
柚子こしょうの材料です。
青唐辛子、柚子、塩。
お塩は、海水を釜で煎った平戸の塩を使いました。
青唐辛子を包丁でざくざく切ります。
柚子はおろします。皮だけを使います。
そして材料すべてをミルサーでかけたら出来上がり。
目安の分量は、
・青唐辛子80g
・塩 40g
・柚子 小さいの5個ほど
青唐辛子は母が畑で作ったもの。
柚子は東京産。オーガニック。
お友だちが、家に柚子がたくさんなっているからあげるよと言ってくれて、100個くらいちぎってくれました。
祖母から受け継いだレシピと、母の畑仕事と、友情と、わざわざ来てくださった生徒さまからなる柚子こしょう。
世界でたったひとつのものになりました。
上記の分量で、小さな瓶に2つくらいでしょうか。
これくらいあると、これからの季節、鍋や湯豆腐、
お刺身にも合いますし、
半年はラクに越せます。
っていうか、いつしか冷蔵庫の片隅で人知れず忘れ去られる運命をたどる柚子こしょうですが、これ、作るのが楽しいのですよね。
あと、出来立てはとてもきれいな、鮮烈な緑色をしています。
これは手作りでしか見られない色ですね。