ショーンKさんの学歴詐称問題、事件(!?)について。

私のような無名の者が、世の中の大文字の出来事について、意見を書いたところでそれがどうした・何をか云わんや、なのですが、
書いておきたい思いがあり、連ねてみます。

うちにはテレビがなく、ラジオをいつも聞いていて、
ショーンさんは、j-waveというおシャレなラジオ局の、人気ナビゲーターでした。

ショーンさんは、経済番組を担当されていて、もう5.6年は聞いています。

私は、この方が、MBAを持っている方だとか(いまとなっては前提としての、というかウソだったらしいですが)経歴はまったく知らずに聞いていたのですが、
私は経済学部出身で、それなりに経済について勉強はしましたが、それくらいにしか勉強はしていませんでしたが、
それでも、いまだから言うのではなく、
ああ、この人は学部レベルの経済知識もない人なんだな、という印象は抱いてラジオを聞いていました。

そういう風に感じた人って、多かったのではないでしょうか?
ちょっと勉強した人ならすぐにわかりますよね。

それでも、身分は経営コンサルタントで、それで様々な企業の方と渡り合っていらっしゃるようで、
それでお金という形で報酬を得て、生業を得、信頼を得ているから今があるのだろう、と、
そんな認識で、現場の実務事情に精通しているのであれば、現場のコンサルタントってこういうものなのかもしれないな、という風に思っていました。

コンサルタントって、よくわかりませんが、そういう職業なのかな、と。

でも、ショーンさんの番組はおもしろかったです。
毎回、いろんな起業家の方をお招きして、いまの経済の実情を語る。

ショーンさんの、起業家の方に対する、つっこみや合いの手は、はずれている時もありましたが、それでも、
必死で自分の頭で考えて、リスナーの立場で、物をとらえて、かみくだこうという誠実さは、感じるものはありました。

ショーンさんが、学歴を詐称したのは、罪だったのかもしれませんが、
その方がいままで努力して、培ったものさえも否定するのは、どうなんだろう?と思うのです。

ショーンさんはいつも、必死さを感じさせる人で、
j-waveの祝日にある特番などでは、ジェントルマンシップを感じさせる、周りの方に配慮ある、とても感じのいい物言いをされる方でした。

もしかしたら、この方は、学歴詐称という十字架を背負って、
だからこそ一生懸命、お仕事をされていらっしゃったのでないでしょうか、と思うくらい、
誠実さはありました。

この方が、ラジオで、「報道ステーション」というテレビ番組に出ていらっしゃるという話を聞いたとき、
(テレビを見ないから知らなかったのですが)、
えっ!ウソでしょ、
と思いました。

それは、人選ミスでしょう、と。

それは、それを起用した人に問題がありますよ。

声のトーンとルックスの良さから、ショーンさんを、まつりあげたのは誰なのでしょう?

ショーンさんが学歴を詐称したのは、この社会が、
というか、j-waveという、
東京の六本木ヒルズに放送局のあるという、マイナーなFMラジオ局といえども、極めてそれと一線を画す、
きわめておシャレなラジオ局が、帰国子女ブランドで奏でて来た物語の限界だったんじゃないかと、思うのです。

ショーンさんだけが、悪い人だったの?

だって。
経済番組の司会者にするんだったら、
その時々のトピックスについて、何をどう考え、どう思うのか、
じっくり相手の話を聞いたら、その人の底の浅さや深さは、わかるでしょう?

まともなジャーナリスティックな番組を作りたいんだったら、
それくらいの労力は尽くしてよ。

それでもその人物を起用したいと考えて、決断したのなら、
そして、その人が、一生懸命仕事をした人ならば、これまでのそのありようをかんがみて、
もう一度、チャンスを与えられてもよいのでは。と。

誰か一人を、スキャンダルのスケープゴートにして終わりにするのではなく、
いっせいに悪者に仕立て上げてそれで済むという形になんかしないで、
もっとその人物を、それこそ経歴とか無関係に、これまでの活動に対して評価するまなざしがあってもよいのでは、と思うのです。

敗者復活戦。

そんなのもあってもいいです。

敗者が復活出来る道筋が、この社会に明らかに、可能性として用意されたら、
もっとこの世の中は生きやすくなるのではないかと思います。

みなさまはどう思われますか?