くしゃくしゃに疲れた老若男女が動物たちに夜食を振る舞われる、ちょっとシュールで心がほどける漫画

YouTubeでお料理動画を発信しています。


基本は精進料理のお料理動画チャンネルです。
なのですが食べものについて書かれた本を読むのが大好きで、
番外篇で、これはいい本だなと思える本をご紹介するコーナーを
作りました。


誰かが誰かにお料理を作ってあげるという行為には、
傷んだ心があり、回復があり、
つまりドラマがあります。
そしてそこに作用するお料理の一つ一つに、愛おしさを感じます。


ブログは動画の活字ヴァージョンです。
お料理動画ではレシピと作り方を、
そして番外篇では動画で喋っている内容を載せています。


よろしかったら見てみてください♪


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20240523up

https://www.youtube.com/watch?v=UQq7J-HvzEM

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みなさま、こんにちは

このチャンネルは、
「スパイスかハーブがあれば
野菜料理は全然美味しい★
KAZUMINGネオ・精進食堂」という
お料理動画を発信しています。

その合間に番外篇として心がほっとする食べもの本をご紹介しておりまして
今回は第2回目。中山由香里さんの「疲れた人に夜食を届ける出前店」を取り上げたいと思います。


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皆さんは、本屋さんって、行かれますか?

私はAmazonで注文することもたまにあるんですが、
基本的に本屋さんが大好きなので本屋派です。

この本も、住んでる町の駅ビルに入っている本屋さんで見つけました。

平積みになっていたので、
てっきり新刊本と思ったんですが、
初版が、2022年の10月で、
一年半くらい前に出てた本でした。

すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

で、こういう少し前に出た本って、
本屋さんに置いてなかったりするんですよね。

毎日、夥しいほどの新刊本が出版されるから
古い本は、どんどん、店頭から無くなっていく。

それで、私はこの本を、見つけたその日ではなく
2、3日くらいしてからだったか、出かける用事があったから
その街の本屋さんで買うつもりだったんです。
でも、なかったんですね。
Amazonで調べて、新刊本じゃなかったことを知ったんです。


こういう、新刊本でもない本を、書店員さんが平積みにして
棚を作っているから私は知ることができたわけで、
やっぱり、本屋さんってこういう出会いがあるから
楽しいんだよな、とつくづく思いました。

人生の楽しさって、こういう寄り道にありますよね。

ちょっと前振りが長くなりましたが、
本題に入ります。



これ、どういう本かというと、
疲れた人たちがいっぱい出てくるんです。

仕事がめちゃめちゃ忙しかったり、
誰かに傷つけられたり
へとへとになって家路にたどり着くんです。

そこへ、なんと夜食が届けられるんです。

これ、正確な言い方ではなくて、

ある時は、クマが突然、現れて、部屋で、夜食を作ってくれるんです。
それがゴリラの時もある。

それとか突如、目の前にラーメン屋が出現して、
次の瞬間、疲れたサラリーマンが、ん?って首傾げながら
ラーメン食べてるシーンが出てきたり

シュールといえばシュールなんですが、
これ、たまらなくないですか?

こんなのあったらいいよねのオンパレードなんです。
素敵なおやつがどこからともなくポーンと、投げてよこされたりとか

ドラえもんのどこでもドアの夜食バージョンみたいな
出てくるのは、疲れた老若男女。
その人たちが優しくされている

SNSの華やかなバエル世界観とは真逆の
ここでは、くしゃくしゃになって疲れた人たち全員に、夜食が用意されるのです。
しかも用意してくれるのは、クマとサケとゴリラとネコです。

鮭ですよ
魚の。



この本は、基本スタイルが、右ページ漫画
そして左ページに夜食の作り方が
のってます。

これを読んでたら、私は夜食が食べたくなって、
夕食は残り物で済ませ、
わざわざ、うどんを作って食べました。

ソファーの前の畳に座布団敷いて
その上にあぐらをかいて食べたのですが、
めちゃめちゃ美味しかったです。



皆さんは、自分を元気づける食べものってありますか?

私は、夜食とはちょっと違うんですけど、
気分が少し落ちてる時は、
サンドイッチを作ります
それ食べると浮上するんです。

あと、以前、派遣の仕事をしてた時、
レギュラーとは別に、単発でも同じ派遣会社の仕事を時々やってて
初めての職場は右も左もわからないから緊張するんですよね。

私は、多分アスペルガーだと思うんですけど
結構緊張しやすい性格なので
そういう時は、前の日にケーキを焼いて
一切れ、おやつに持って行ってました。

お料理って、自分の機嫌を自分で取れる素晴らしいツールだと
思うんです。

で、この本は、簡単に作れそうな一品が多いので、
料理のやる気が、出てくると思います。

そもそも読んでるだけでやさしくされてる気分が味わえるので
一粒で2度美味しい本です。

あまりにも疲れている時は
夜食を作るのも、めんどくさかったりしますよね。
そういう時は、自分のためにお茶を淹れて
ゆっくり飲む、というのでもいいと思います。

一日5分でも、ほっとする時間を作ると
人生が少しずつ変わっていきます。



世界で一番大切にしなければ
ならない人は自分なので、
どうぞ、ご自分をねぎらって差し上げてください。


それでは本日もご視聴くださり
ありがとうございました。



おまけのつぶやき

最後に余談です。

この本
漫画本のテイストが、しっかりあるんです。

私、大昔、リボンを愛読してて、
たとえば、ページに、主人公の部屋のシーンが描いてあったとするじゃないですか。
そしたら、部屋の壁に貼ってあるポスターなんかに、
漫画家の先生同士のやりとりメッセージとか書かれてたりするんですよね。

なんとか先生、ケーキ美味しかった
ありがとう、みたいな

それがローマ字で書いてあったり

そういった書き込みを読むのも
漫画本を読む楽しさの一つだと思うんですけど、
それが、この本、結構出てきて、そこもいい!と思える本です。