最近、マンガを読む日々です。
始まりは、ヤマザキマリさんの『スティーブ・ジョブズ』。
私は家で仕事をしているので、いつもラジオをかけています。
時々、TBSラジオも聴きます。
人生のある時期、2年くらい前ですが、菊地成孔の粋な夜電波を聴く時間が、
至上のよろこびでした。
それ以外の楽しみはたいしてなかったように思います。
いまさら自分はそのような人間にもなれないので、
もういいかなと思っていたのですが、
先週、j-wave のお昼の番組で、ヤマザキマリさんがゲストで喋っているのを聴いていたら、読みたくなって速攻、西荻の本屋さんで買いました。
いっぺんに4冊購入。
出ているだけ全部の大人買い。
マンガ本の大人買いとは、どうしてこうも人をニンマリさせるのでしょうか。
普段から本はガンガン買うたちなのですが、マンガ本は格別。
いい年をしているのに、よろこびに満ちあふれました。
それでスティーブ・ジョブズなのですが、
もういいやと思いつつも依然として気になる人物だったのは、
Macのデザインが好きだからとか、
禅をやる人だったからとか、
ベジタリアンだから、とかもありますが、
その一点は、親に捨てられた子どもだったから、です。
20年近いMacユーザーですが依然としてパソコン音痴で、
携帯はガラケー。
スペックの話などはさほど興味もなく、
あまりよくわからないのですが、
強烈な自我と強烈な孤独を持つ、性格の悪い面を持った変人の物語というのは
やはり面白いです。
読んで正解でした。
しかし。4巻で完結していると思っていたら、まだ途中で、
次は、来年の春に出るのだとか。
待てないのにマンガに火がついてしまったので、
マンガ漁りの日々に。
「オリオリスープ」、
「ホクサイと飯さえあれば」
の後に、
「きのう何食べた?」に、いま、はまっています。
ゲイのカップルが、毎日、お料理をするお話です。
お料理をするのは、筧さんという、カップルの片割れですが。
いま6巻目を読んでいて、
毎日、ヨガに通う途中、駅近の本屋さんに立ち寄っては一冊ずつ、買うのが、
ルーティンワークになりました。
そのマンガの4巻目に出て来る、
筧さんが、いただきもののリンゴで、
リンゴジャムを作るところを読んでいたら、
ものすごく作りたくなって、作ってみたのが、今日の写真です。
私はお砂糖はあまり使いたくないので、これはかなりあっさりした味です。
そして、ジャムになるまでは煮詰めませんでしたので、
コンポートに近いです。
マンガのジャムがとってもおいしそうでした。
普通のリンゴジャムの作り方とは違っていて、
お砂糖を焦がしてキャラメルにするところから始まります。
基本的に私は普段、体にいい食生活をしているのですが、
時々、ものすごく体に悪いものが食べたくなって、
そんな時、手にするのは、キャラメル味だったりします。
そういえば、サーティーワンのキャラメルリボンという食べ物があるというのを知ったのは、中学生の時に読んでいた、マーガレットのくらもちふさこさんのマンガからでした。
カルディにフランス産の「塩キャラメルチョコタルト」というクッキーがあります。
それの私はファンです。
美味しいです。
キャラメル、久しぶりに作りました。
ステンレスか琺瑯の鍋を使います。
鍋に火をつけ、きび砂糖を大さじ一杯入れて、焦がします。
使うリンゴは紅玉がおいしいです。
マンガでは、リンゴを皮ごと煮ていたので、
自然食品のお店で、リンゴを買ってきました。
やはり皮ごとが美味しかったです。
私が買ったのは無農薬ではなくたぶん減農薬なので、塩で表面をよく洗い、
一個のリンゴを、16にカットして、
お砂糖がキャラメル状になったらリンゴを入れ、
水を少々加え、ふたをして、10分弱、煮ます。
これを、マンガ本にあったように、パンにのせて、
オーブンで焼き、上から塩とオリーブオイルをふりかけて、
食べました。
こういうのは日曜日の朝に食べるのがおいしいですね。
健康志向なので、オリーブオイルをかけましたが、
これは多分、バターを使った方がおいしかっただろうな、と思いました。
上にゴーダチーズなどをのせても。
マンガ本にあったように、筧さんの片割れであるケンジ式で、
バニラアイスクリームを添えると、
もっとおいしかっただろうと思います。
それだとリンゴをけっこう甘くしないと、合わないでしょう。
あっさりヴァージョンのは、単体で食べるのが一番おいしかったです。
材料は、
リンゴ1個、きび砂糖大さじ1。
昔、つきあっていた彼氏がよろこぶのでカスタードプリンをよく作っていました。
キャラメルソースを作る際に、お砂糖が焦げたところに水をふりいれた瞬間に鳴る
爆発音が好きだったみたいで、いつも作る時、そばに寄ってくるのが、
子どもみたいでかわいいなーと思っていました。
わたしのロック好きも朝からザ・ジャムやジミヘンをかけていたその彼の影響です。
彼が寝る時間が、私が出勤する時間だったので、お願いだから朝からそういう音楽はかけてくれるな、と言っていた日々が懐かしいです。
でも、ジャムを鍋で煮るひとりの時間も好きです。
お料理をして、そして食べ歩きをしていたら、
たぶん自分は生きられるのだろうなと思います。
実家が駄菓子屋で、店をやっており、
店で働くのも、店に行くのも好きです。
そして、ひとりっきりでごちそうを食べる時間、至福です。
二人で食べる時間も好きなのですが、お一人様の時間のよさはまた別格也。
どうでもいい話ですが、スティーブ・ジョブズの性格の悪さは、
ドアーズのジム・モリソンに似ているなと思いました。