何もない部屋と物欲。

 

何もない空間は、本当に気持ちがいい。

心が落ち着く。

 

新しい仕事部屋である、アパートの間取りは2DKである。

 

朝、起きて、自分の部屋から、ヨガをやりに行く。

 

ヨガスペースは奥の部屋だ。

東向きなので、午前中は太陽の光が射す。

ここで太陽礼拝をやる。

 

存分に太陽の光を浴びる。

あらゆる障害物がなく、のびのびと体を動かせる空間のある事が、奇跡のようである。

 

この空間は、お料理教室や家カフェをやる際の、食堂。

畳の部屋なので、コンセプトは茶室にすると決めた。

 

ここに緋もうせんを敷いて、長い座り机を置く(つもりだ)。

 

とりあえず自室から運び入れた物。

お膳。(ひいおばあちゃんのところからもらってきたもの)

その上に、香炉。

そして花びんと、お花。

 

これだけしか置いていないのに、物欲がうごめく。

お香が買いたい。

香りの種類は何にしようか。

どこのお店に見に行こうか。

素敵な花器も手に入れたい。

茶室なら掛け軸も置きたい。

お花はこれから、どんな花を買おうか(あれこれ、あれこれ)。

 

何もない空間で、ヨガをやった後、私の心はいったんは落ち着くものの、

まったくクリアではない。

 

買いたいもので心はいっぱいである。

 

ミニマリズムとは対極の、物欲うごめく私の心がそこにあった。

 

なんか、間違ってる? ような気もする。